こんにちは。
今回は、肺移植がうまくいかない時の原因についてあげていきます。
①卵子の異常
②子宮内膜機能不全
③子宮筋腫、子宮腺筋症、子宮内膜症
④卵管因子(水腫)
⑤免疫異常、ホルモン異常
⑥精子の異常
が考えられています。
まずは①卵子の異常について触れていきます。
卵子の異常には、染色体異常やミトコンドリアの低下があります。
染色体に異常のある受精卵は自然淘汰され発育を停止します。
例え胚盤胞まで到達したとしても、染色体異常率は25%が異常を示しているとされています。染色体の異常は、卵子の老化現象です。
卵子は生まれたときから卵巣内に保存されていて、今後一生のうちに新しく作られることはありません。
35歳を過ぎると、卵子の中にある分裂や発育に携わる期間に異常が現れやすくなり、卵子の分割、着床、妊娠はしづらくなります。
ミトコンドリアは、卵子が分裂するときのエネルギーを生みます。年を経るにつれてミトコンドリアの減少や機能低下が核の分裂を阻害して染色体の異常をおこしたり、タバコ・精神的ストレス・大気汚染によって発生する酸化ストレスによりミトコンドリアの機能障害をおこすことがわかっています。
受精卵の染色体異常かどうかを調べる検査に着床前診断(PGD、PGS)があります。
PGDは特定の遺伝疾患の原因遺伝子の異常を診断する検査のこと。重篤な遺伝性の病気や均衡型染色体異常に起因すると考えられる習慣性流産が対象。
一方、
PGSは受精卵(胚)の染色体数の異常の有無の診断を目的とする検査のこと。流産の原因となる受精卵の染色体異常を検出し、流産の確率を下げることができる可能性をもちます。
ただ、着床前診断を受けるためには、日本産科婦人科学会への申請と承認が必要で、実施できる期間も日本産科鵜人家学会が認定した施設のみになります。さらに検査や複数回のカウンセリングがあるために承認までの目安は約半年間かかるといわれています。
治療方法は、現在有効な方法は確率されていません。
まだ研究段階ですが、
老化卵子の核を若い卵子の細胞質内に移植する方法があり、今後の臨床応用の結果が待たれるところです。
漢方では、卵子の老化を腎虚と考えており、機能を高めるために補腎を行います。
良く使われるよく使われる補腎薬は、紫荷車(胎盤エキス)、鹿茸(鹿の角)、亀板(亀の甲羅)などの動物性の生薬がありますのでそれらを他の漢方と組み合わせて服用してもらうケースが多いです。
しかし、補腎だけをしても卵子の老化に対応するのは不十分です。
老化を促進させる原因として活性酸素が挙げられ、それをいかに防止するかが重要になってきます。血流は流れが良いときと悪いときがありますが、この間隔が短いと活性酸素が発生しやすくなり卵子の老化が進みやすくなります。特に夜スマホや運動不足、ストレス過多な生活をする人は老化が早まります。
そのため
血流を悪化させる要因の冷えを取り除き、血流が悪くなる痰湿や瘀血を取り除く治療を行うことで活性酸素が発生しないようにすることが必要で、漢方ではそのお役立てができると考えます。
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更新日: 2022/06/28 |