食事の量が変わらないのに体重が増え続けている、とのご相談がありました。
その女性は極度の冷え性で、頻尿、生理痛がひどいことでも悩んでいました。月経前の頭痛、腹痛、腰痛等月経前症候群(PMS)も辛く、陽気病みもあって鎮痛剤が手放せません。 月経時の痛みは前半に集中していて激痛で、出血は塊状です。カラダは重だるく、肩は常に凝っていて、疲れやすいそうです。色白で、舌は暗紫色をしています。
この方を腎陽虚瘀血と判断し、霊鹿参と芎帰調血飲第一加減をお出ししました。
一か月後、
生理の時兆しがあってから出血まで時間がかかっていたが、今回はすっときました。冷えがつらくなくなり、尿の回数も減って、35度台だった体温が36度以上になっていました。陽気病みが減り、肩の凝りも前よりずっと楽、頭痛も軽くなりました。体重は一か月で3㎏減っていました。
その後この方の冷えはどんどん改善されて行きました。症状に合わせて処方を変えてゆき、現在は当帰芍薬散を出しています。生理前や頭痛・生理痛時に鎮痛剤として五積散をお出しし、西洋薬の鎮痛剤は不要になりました。
先日は大好きなお芝居を東京へ見に行ったそうですが、今までとは違って疲れなかった、と、大変うれしそうでした。
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更新日: 2017/05/15 |