頭寒足熱
ずかんそくねつ と読みますが、
「頭は冷たく、足は温かくしておく。そうすれば、どんな名医も貧乏になる。」
という故事だそうです。
これはなかなか、現代にも当てはまる言われで、
足元を冷やす生活をしている人、普段から足腰が冷えやすい人は、
こむら返りになりやすいとか、
熱帯夜は頭周り、首周りを冷やすとリラックスして眠りやすいとか。
また暑い時期でも、半身浴、足湯は心掛けた方が健康には良いとか。
病の面からしても、興奮したりすると上の血圧が上がりやすくなる。
そうして血液を余分に送り出す心臓に負担がかかって、
脳卒中や狭心症になる危険性が高まりやすくなる。
足を冷やすと、これまた下の血圧が上がりやすくなる。
さしずめ
冷房は壁掛けで上から涼しくが宜しく
暖房は床暖で下から暖かくが宜しい
といったところでしょうか。
頭を冷して、足を温める。、即ち万事バランスということです。
漢方では髄(脳髄)は腎に属すといわれています。
頭寒とは脳髄を熱さぬことを現していますから、すなわち陰分の滋養。
足熱とは腎臓が位置する足腰を冷やさぬことを現していますから、
すなわち陽分の滋養。
陰と陽のバランスを整えることが、滋養の本質といわれていますから、
「頭寒足熱」はそれだけ、腎の滋養の本質をうまく言い表しているということです。
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更新日: 2014/07/23 |