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日を追うごとに暑くなってくるのは困りものですが、
今の時代にあっては 暑さと冷たさの板ばさみ も、正直つらいものです。

暑さは夏の暑さ。けれども、昔はここまで暑くなかったでしょう。
私の生まれた時分の夏はそうでなかったし、
それこそ古典漢方の時代ではなおさらの事ではないでしょうか?
これは個人的な見解ですが、日本人は、
寒さにはそこそこ強いですが、 暑さにはあまり強くない と感じます。
徒然草の「家の作りは夏を旨とすべし」も、
日本人は暑さには強くない事を仄めかしているのではないでしょうか。

冷たさは周知の通り、冷房や冷蔵庫でもたらされるもの。
たしかに「暑いから、冷たくする」のは効率は良い事この上ない。
ですがダイレクトな冷たさは凶器のような存在ですから、
なるべくオブラートに包み込んで、 一定の距離をおいて付き合いたいもの です。
でも実際は、暑ければ冷房の設定温度を低くして、ボタン一つで冷たさをお届け。
外を歩いてどこかの店内に入れば、外の暑さが嘘のような冷たさ。
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コタツでアイスを食べるのが美味なら、
冷房の聞いた部屋で肉まんを食べるのもまた美味のはず。
涼しい部屋で食べるカキ氷は、
身体に良いとか悪いとかいう以前に、美味しくないと感じませんか?

冷たさとの距離が身近になることで、暑さと冷たさの板ばさみが貴方を襲います。
寒暖による疲労感、自律神経の乱れとか、寒暖アレルギーとか。
普段から冷たさに慣れているほど、
暑さに弱くなる側面もありますし、寒暖幅もおのずと広がりやすくなる。
そうしてますます、寒暖の板ばさみによる不調が現れやすくなる。

今の時代、暑夏を快適に過ごすには、その猛烈な 暑さと距離を置く事 が大切です。
けれどその取り組みは、冷たさとの距離を詰める事ではありません。
陰陽の考えによれば、夏は陽、冬は陰に属する季節とされますが、
陽の夏の中にも、また陰陽が混在します。
ちょうど、夏の下の日向には暑さがあり、日陰には涼しさがあるような関係です。
暑さと距離を置くことは、夏本来の陰陽のバランスを取り戻す事に通じます。
しかしながら、冷たくしてしまえば陰陽ともに衰えてしまいます。

四季を尊ぶ事も、私達の体に備わる陰陽を高める上で大切な事ですよ。


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