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春の訪れは、しばしば心身に緩みを及ぼします。
緩むことで体は温まり、心は開放的になりますが、
その一方で、寒い時期の緊張が解けることで
妙に浮ついたり、本来の安定を欠いたり、
弛(たる)むことで、滞りを招く面もあります。

体の緩みは、春に生じる自律神経系の乱れにも影響を及ぼします。
春に緩むこと自体は、副交感神経を優位にしますが、
その事は逆に、不意の瞬間(突発的)に交感神経が優位になるリスクも含んでいます。
そうして、自律神経の揺れ幅(落差)が大きくなり、
波風のように揺れ動いたり、舞い上がりやすくなる。
そうして、自律神経系は本来の安定性が弱くなり、
不安定さが増長していきます。

漢方では、緩みはある種の気虚として見立てられます。
気虚=虚弱とか元気がない、エネルギー不足と一般的には解釈されますが、
虚というのは、文字通り「虚ろ」な訳ですから、
本来持っている安定性が虚ろ(=不安定)という面を反映する訳です。

tenbin

この話は、天秤に例えて考えると、わかり易いと思います。
大きな(=物が沢山載せられる)天秤と、小さな(=物が少ししか載せられない)天秤。
同じ物を載せた場合、小さい天秤の方が揺れは大きくなります。
けれど一方で、同じ大きさ(=載せられる量が同じ)の天秤でも、
腕が長いものと短いものでは、腕が長い方が揺れは大きくなります。
揺れが大きくなる=不安定さが増すという点では、
天秤が小さいことも、そして腕が長いことも同じく「虚」という訳です。

春の緩みに服んでおきたい漢方薬とは即ち、
体の安定性が虚に陥るのを防ぐ漢方薬を意味します。
それには例えば、苓桂朮甘湯や桂枝加黄耆湯、香蘇散
あるいは補中益気湯などに一服の価値があります。


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