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あなたのココロと体のために。「園芸療法」

園芸療法と園芸福祉と園芸活動の違い

~違いを知って活動する~



園芸福祉

園芸療法・園芸福祉・園芸活動

園芸療法とご家庭で行う園芸活動には違いがあります。また、「園芸療法」のほかに「園芸福祉」という領域もあります。ここでそれぞれの違いについて見てみましょう。

福祉とは「しあわせ」

意外に知られていないのですが、「福祉」という言葉は「しあわせ」という意味です。

園芸療法と園芸福祉の違い

園芸療法では病気や障害、高齢化に伴う体力低下などから何らかの支援を必要とする方を対象に専門家が関わることにより、植物を介して機能の維持・回復、生活の質の向上などを目指します。

園芸福祉は指導者の下、支援を必要とする人・しない人にかかわらず、すべての人々が植物や園芸活動を通して、健康づくり(健康増進)や生きがいづくりのために活動しようとするものです。

園芸療法の枠をもっと広げたものが園芸福祉であるということができるかもしれません。

園芸療法と園芸福祉の関係性についてはそのほかに両者に重なり合う部分とそれぞれに特徴的な部分があるという考え方もあります。

ご自身で園芸作業を楽しむことができる方の場合は単に「園芸活動」というわけですね。

園芸療法・園芸福祉・園芸活動の違い

  園芸療法 園芸福祉 園芸活動
対象となる人

病気や障がい、加齢などにより支援を必要とする人

支援を必要とする人・しない人を問わず

自分で行うことができる人

目標

対象者に応じて設定
(心身機能の維持・向上、生活の質の向上など)

健康づくり・生きがいづくり・社会参加・コミュニケーションなど
* みんなで楽しむ

鑑賞・収穫・健康増進・趣味
(* 農業では効率的な生産・栽培)

専門職の関わり

園芸療法士など

専門の知識・技術を持った人、 リーダー

  「しあわせづくり・ひとづくり」「医療・リハビリに活かす園芸」 「しあわせづくり・まちづくり・ひとづくり」「仲間と楽しむ園芸」 「趣味の園芸」「くらしのガーデニング」

※ 園芸療法といっても特別な園芸作業を行うわけではありませんが、対象者に応じて様々な工夫を行います。

園芸療法・園芸福祉・園芸活動の違いについてご紹介しましたが、ひと・植物/植物のある環境・園芸作業がかかわりあっていること、心身の健康維持・増進を目指していくことに違いはありません。
その人その人に応じて園芸作業を継続的に毎日の生活に取り入れて楽しんでいくことが大切だと思います。



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