あなたのココロと体のために。「園芸療法」

5.認知症・認知機能に障害のある人々のためにデザインされたガーデン
　　　【PORTLAND MEMORY GARDEN　（Portland）】

* 入り口は1ヶ所で、周囲を塀や生垣で囲まれた円形のデザインのガーデン

【認知症・認知機能に障害のある方のための工夫がいっぱいのガーデン】
特別のニーズのある方のために、さまざまな工夫が施されたガーデンです。

* 迷ってしまわないような工夫（円形のデザイン・目印になる建造物・入口を1ヶ所に）

* 五感を刺激し、快感情が生まれる植栽

* 高齢者の目に優しい舗装材の工夫

* いつでも休憩が取れるような座れる場所の提供

* 車いすの方でも楽しめるレイズドベッド（高さのある花壇）の設置

* なじみのある地元の植物の植栽

* 円形のデザインは、迷わないで済むための工夫。
行き止まりがないため、戸惑いを感じることがなく、どこかへ行ってしまうという心配がありません。
また、園内のいたるところに、ベンチが置かれていて、すぐに休憩したり、ゆっくり話したりすることができます。

* 地元の針葉樹と草花を組み合わせた美しい植栽。
針葉樹の葉色は、緑 ・黄緑 ・青緑 ・白っぽいものなどバリエーションが豊富です。

* なじみのある植物は、昔のなつかしい思い出にもつながります。

* 正面入り口にあるこの屋根つきの建造物は、園内のいろいろな場所から見ることができる、ランドマークとしての機能を果たしています。

* 舗装材には淡い色がついており、縁の部分は通路とは少し色を変えてあります。
これは「グレア」という、照り返しによる まぶしさ ・ ぎらつきを防ぐ工夫です。

【高さの変化するレイズドベッド】
高さのある花壇ですが、縁に腰掛けたり、車いすに座ってちょうどよい高さから、身体を預けてちょうどよい高さまで、なだらかに変化しているのがわかりますね。

* ひとつひとつの花壇には、色・形の異なる針葉樹が1本ずつ植えられ、その外にラベンダーやゼラニウムなどが植えられています。
見る・嗅ぐ・触れるなど五感で楽しめる植栽となっています。