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健康トピックス

当店の最新情報をご案内します。

こんにちは。
今回は子宮筋腫を中医学的に考えたいと思います。

人体には「気」、「血」、「津液」という、身体を栄養してくれる基本物質が流れており、その流れが何らかの理由で悪くなると不調を感じていきます。

流れが悪くなった状態をそれぞれ「気滞」、「瘀血」、「痰湿」と呼び、骨盤内の血流不良を引き起こします。

そのため、停滞した血の巡りをよくすることを基本治療とします。

①ストレスを受けると、自律神経の乱れによって気の巡りをスムーズにコントロールできず停滞するため、結果として血行不良が生じやすくなります。

②元々暑がりの体質だったり、脂っこいものや味の濃いものを食べすぎたり、アルコールの飲みすぎなどにより身体に余分な熱がこもり血行不良となります。

③真夏のクーラーや冷たい風などに当たったり、冷たいものや生ものの食べすぎなど体を冷やすことにより生じます。冷えは流れを滞らせる作用があり、血の流れを停滞させてしまいます。

④過労や胃腸虚弱、栄養失調などにより身体に必要な栄養物質である気や血が消耗すると、血を押し流す力が弱くなり血流が滞りがちになります。

⑤虚弱体質や加齢などにより、女性ホルモンの働きが低下して卵巣や子宮に栄養が行き届かず、血行不良を招きます。

漢方薬では、
上記の状態から、

①血府逐瘀湯、加味逍遙散など 

②温胆湯、竜胆瀉肝湯など
 
③温経湯、当帰四逆加呉茱萸生姜湯など
 
④十全大補湯、芎帰調血飲など
 
⑤杞菊地黄丸、二至丸合六味丸など


を検討します。

また、出血過多の症状がある場合は、血の巡りを良くする作用と止血・止痛作用を併せ持つ田七人参などを用いることがあります。

中医学では、子宮筋腫の原因を気血の巡りの悪さによるものと考え、できるだけ本来のホルモンバランスを崩さないようにしつつ、その巡りの悪さを改善するように導くことが可能です。

このように子宮筋腫のため、漢方を考えるにしても、上記のように様々な条件を考えた上で検討していきますので、
適切な漢方を出すには、問診(睡眠、排泄、食事、生理の状況など)・舌の状態、脈の状態から判断する必要があります。

子宮筋腫でお困りの方がいらっしゃいましたらその方に合った漢方薬を検討していきますので
是非一度ご相談にご来店ください。

以上、
「子宮筋腫を中医学的に考えてみる」でした。