電話・メール・店頭で相談できます
お店で漢方相談 メールで漢方相談 電話でのお問合せ 047-460-5593漢方相談 誠心堂薬局 船橋店(千葉県船橋市)
  • 漢方薬のきぐすり.com
  • ホーム
  • 店舗紹介
  • 相談方法
  • 交通アクセス
  • よくある質問
トップ > 健康トピックス

健康トピックス

当店の最新情報をご案内します。

こんにちは。

不妊治療で来店される患者様の中には、採卵の際、未成熟卵で困っている方が散見されます。
そこで今回は、未成熟卵の問題について考えていこうと思います。

ここで、まず未成熟卵とは、受精の準備ができていない卵のことです。
体外受精に取れる卵子は、成熟段階に応じて①MⅡ期②MⅠ期③GV期に分かれますが、
①は成熟卵をさし、②③は顕微授精できない状態の卵をさします。
MⅠ期の卵は、当日培養器でMⅡ期に達することがあります。
また、GV期の卵は翌日にMⅡ期に達することがあります。
MⅡ期に達する確率は30~50%の確率です。

一般的に卵胞径が16mm以上の場合MⅡ期の卵の割合が高くなります。
卵胞径が10mm以下の場合は卵子がとれないことが多く、未成熟卵の確率が高くなります。


体外受精や顕微授精は、成熟卵に行います。
しかし、まれに未成熟卵しか得られないことがあり、それを体外受精や顕微授精に行っても受精しないことが殆どです。
そこで、IVM(体外受精培養)という技術を使って未成熟卵→成熟卵に培養している病院も一部存在します。

IVMは、ホルモン剤などを転化した培養液で1~2日培養し、体外で成熟させる方法です。
排卵誘発剤を使用しても体内で成熟しない場合
採卵しても未成熟卵が多い場合
排卵誘発剤における卵巣過剰刺激症候群をさけるため、未成熟な段階で採取しなければならない場合
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の方
などに有効です。

ただ、採卵率が50%(通常の体外受精の際:70~80%)と低い確率であること。➡卵胞径が7mm程度の際に採卵をするのでとてもはがれにくく技術的に困難のため
その後の受精率や妊娠率は通常の体外受精よりも低く、具体的には妊娠率が15~20%(通常の体外受精の妊娠率は20~25%)と言われています。
IVMを行う場合、卵子を包む顆粒膜細胞を破る必要があり、必ず顕微授精が必要です。

以上のことより
体内で卵子の成長に問題のある方にとってIVMは有効であり、
採卵の結果、未成熟卵であった方でも顕微授精にてご妊娠の可能性もあると考えます。

参考になさってください。