異種の生物の間でお互いに作用する物質を「多感物質」と呼びます。
											
 ※ 多感物質についてはこちら
										植物が出す「匂い物質」は、植物同士や植物と虫などの関係に、色々な作用を及ぼします。
											
 もちろん、植物が出す「匂い物質」は、私たち人間にも、色々な影響を与えています。
										『森林浴』の科学的・生理学的解析
										
										1982年、当時の共立女子大学の神山恵三教授によって提唱され、林野庁によって推進された『森林浴』運動は、この「匂い物質」の恩恵に浴そうとするもので、近年、再び、脚光を浴び始めました。
										又、これと前後して高砂香料や鐘紡といった企業による科学的・生理学的解析が行われ ました。
										即ち、森の中に入ると気持ちが良いのは、木々の緑や清浄な空気に拠るだけではなく、 森の木々が出す「匂い物質」が大いに関係して居るのです。
										このことは、19世紀の末頃から、ドイツやロシアでも経験的に発表され、「森林療法」という 手法としても採り上げられて居ましたが、神山教授等はそれを科学的に立証したわけです。
										 
										この植物の香りの活用とフランスでのハーブ飲用の習慣とが合さって 「アロマテラピー(芳香療法)」なる言葉が1980年代以降、脚光を浴びるに至りました。