香りの環境保全効果
										香りの効果としては、心理的効果、生理的効果、薬理的効果、科学的効果、環境保全効果等が挙げられます。 
										 環境保全効果として、まず考えるのは、悪臭の防止・除去等でしょう。
										この手段には、香りによって悪臭を遮蔽するマスキング【感覚的消臭】、活性炭等を利用する吸着や水等による吸収、洗浄【物理的消臭】、中和・付加等の化学反応を応用する【化学的消臭】、腐敗菌の抑制や微生物による悪臭源の分解等を利用した【生物的消臭】があります。
										この様に、生活環境のみならず、自然環境の保全に役立つ手段の一つとして「エコロジカルアメニティ」の手法が検討され「環境デザイン」が注目されています。
										その中の「快適空間」設定に「香り」が重要な役割を占めていることから「環境香学」が注目されるのは当然の結果と言えましょう。
										今迄の説明で「香」に関係が深いのは、以前から説明している通り「感覚的消臭」が中心です。
											
 更に、線香や練香は「物理的消臭」にも関係しています。つまり、線香等から立ち昇る煙の成分は炭の微粒子だからです。
										
										 「香り」は私たちにとって如何に重要であり、密接な関係に繋がっているかを深く考え、香りを更に楽しんで頂けたらと思います。