火の使用
										
										旧石器時代の前期、約180万年前、「原人」と呼ばれる段階で人類は「火の使用」が歴史的に認められています。
										火によって物が燃えれば必ず匂いがします。そして、人類は物が変化すると言う 不思議な現象を五感で感じたことでしょう。
										墓所に埋葬・献花の習慣
										約1000万年前に出現したと言われる「ヒト」の祖先「猿人」は「原人」「旧人」と進化し、その史跡は世界中に存在しましたが、最近のDNA分析によりここで一旦、ヒトは絶滅したとされています。
											
 そして新たに約10万年前、「新人(ホモサピエンス)」としてアフリカに発生。
											
 これが、アジア・オセアニア・ヨーロッパヘと広がり、更に、アメリカヘと進みました。
										一方、中近東で発見された「旧人」の墓所からは矢車菊の束が発見され既に埋葬・献花の習慣があったとされています。
											
 この時期、草花の香りを愛でたとしたなら、素晴しいロマンを感じることでしょう。
										
											矢車菊 
										1万年前頃には、各地に散らばった人類は、各々定住の地を見つけ、ここに人類文明が発生しました。
											
 その中でも、メソポタミアのチグリス・ユーフラテス河、エジプトのナイル河、インドのインダス河、中国の黄河の流域が「四大文明発祥の地域」とされて居ます。
										5千年位前に、これ等の文明の交流が行われ、「ヘレニズム文明」として花開き、西へ流れて、ギリシャからローマ、更に、フランスを始めとするヨーロッパ各地へと展開して『香水』文化に、イスラム文明の隆盛によって『薫香』文化に、そして、東に拡がって
											「拝火教」「ヒンズー教」「バラモン教」「仏教」と各種の宗教での手法として香りが大切にされ、数千年の時を経て、東の終着点の日本で『香道』と言う新しい香り文化が花開きました。
										香りの文化の流れもご覧下さい。