時代を超えたチューインガム
										現在のチューインガムと同様の虫歯予防と口臭防止を兼ねてロに含むものとしては「丁子」が挙げられます。
											
 丁子は熱帯常緑高木で、その蕾(つぼみ)を乾燥させたものです。
											
 寺院等で写経の時に、これを口に含む経験をされた方もおられるでしょう。
											
 帝など位の高い人の前で話をする時にも作法として、これを行うとされていました。
											

										
										お菓子の文化にも「香」
										菓子文化は、奈良時代に遣唐使によって伝えられましたが、飴の中に7種の香りが入っている「清浄歓喜団〔セイジョウカンキダン〕」は、現在でも作られています。
											
 また、肉桂(ニッケイ)の香りのする「八ッ橋」も有名でしょう。
											
 この辺りは、和田はつ子先生の「ロ中医桂助事件帖」〔小学館文庫〕でも、紹介されています。