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和の香り
~江戸時代中期の華やかな文化へ~ 実用的なものから雅な装飾へ「十組香」に使う香道具を一揃えまとめて納める道具箱を「十種香箱」と呼び、現在では一般的な香道具を入れる箱を指す様になりました。初めは白木に近い実用的なものでした。
![]() 十種香箱は普通、中身が二段に分れ、上段には香札(コウフダ)・香盤(コウバン)・火道具(ヒドウグ)など、下段には香筋建(キョウジタテ)・重香合(ジュウコウゴウ)・札筒(フダヅツ)・折据(オリスエ)・総包(ソウヅツミ)・銀葉(ギンヨウ)・香盆(コウボン)などを入れ、聞香炉(キキゴウロ)・香木(コウボク)・地敷(ジシキ)・打敷(ウチジキ)・香包(コウヅツミ)・硯(スズリ)などは、別に包む様にしてあります。 香道は女性のたしなみ元和6年(1620年)、後水尾帝の中宮として入内した二代将軍徳川秀忠の五女和子(マサコ)が、それまで、どちらかといえば男性中心で礼儀作法に偏りすぎていた香道を女性の嗜み(たしなみ)の一つとして広めました。
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