NK細胞を元気にする 一般的な心得
ストレスは 貯めこまないで 早めに解約する
一般的な心得としては、次の項目があげられますが、長生きの秘訣にも通じております。
- ① 毎日質の良い睡眠を十分にとる(7~8時間)。
- ② 心身両面の過度なストレスや疲労を避ける。
- ③ 心配や不安、悲しみはなるべく短い時間で乗り越える。
- ④ 適度な運動(有酸素運動)を毎日、少なくとも週3回続ける。
有酸素運動の目安は、毎日合計 約30分、少し速いと思えるくらいのスピードでウォーキングをする。
汗ばむ程度で脈拍100~120程度、激しい運動は、かえってマイナスになります。 - ⑤ 自分の好きなことを見つけて熱中する。
たとえば、カラオケ好きな人が熱唱するとNK細胞が一気に活性化します。
一方、歌が苦手な人のNK活性は逆に弱まってしまいます(嫌がる人にはすすめない)。 - ⑥ 特におもしろいことがなくても、笑顔を心がける。
作り笑顔を続けた後でも、NK細胞が活性化する。
作り笑顔 / 愛想笑い効果は《脳の錯覚》
免疫力アップは 冷え症改善・美容に繋がる
笑うと、口角を上げる
別に楽しいことがなくても、この表情を作るだけで脳は笑っていると錯覚し、気分がほぐれてきます。箸を歯で横にくわえて、“作り笑顔” をするだけでも、脳のドーパミン系の神経活動が活発になって、快の感情が引き起こされたという報告もあります。(PLOS ONE(2009) Jun 1; 4(6): e5754)
但し、人の顔を見て笑ったり微笑むのは、くれぐれも場を考えてください。
- ⑦ 女性は、年を重ねても、化粧を心がける。
半化粧 (正確には、半夏生)という名の植物もあります。 - ⑧ 体温を下げない。可能な限りシャワーよりお風呂に浸かる。
シャワーは皮膚から気化熱を奪い、逆に冷え、冷え症の最大の敵となる。
芯からの冷えは、漢方では「裏寒」という。 - ⑨ 腸内細菌を善玉菌優位にする(ビフィズス菌など)。
発酵食品や食物繊維などを不足なく摂取する。
体に備わった「免疫システム」で自然界の敵と日夜戦っている
体内に侵入した細菌やウイルスなど「
「
アリゾナ大学の調査によるとパソコン1平方インチ(6.4516平方cm)あたりのキーボードで 3,295個の細菌を検出したと報告されています。
我々の日常生活の中では、常に多量の細菌がうごめいています。
それでも病気にならないのは、体に備わった「免疫システム」のお蔭なのであります。
退屈かもしれませんが、次回は「免疫システム」について簡単に説明させて頂きます。
もし、万が一ストレスを感じられるようでしたら、貯めてはいけません。解説者が未熟者と寛容に笑ってお許しください。早く慣れて下さることを願っております。これも免疫?
恋愛も 失恋を重ねると慣れてくる
これも免疫システム
〈国木田独歩の病牀録(1908)三〉に
「恋せざる男女は種痘せざる人の如し。何時如何なる処にてその病素に
されどその免疫期間は極めて短し、或は全く無き人あり」とあります。
免疫という言葉は、物事がたび重なるにつれて慣れてしまうことの例えとされることもあり、世の中 旨くいく要因でもあります。
神田 博史先生
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略歴
厚生省国立衛生試験所 生薬部
元 広島大学 薬学部 准教授・薬用植物園園長
元 安田女子大学 薬学部 教授・薬用植物園園長
元 広島国際大学 薬学部 教授・薬用植物園園長
元 広島国際大学 医療栄養学部 教授
内閣府地域活性化伝道師