『あーだ・こうだの笑薬学のすゝめ』笑涯学習でがっちり健康長寿 『あーだ・こうだの笑薬学のすゝめ』笑涯学習でがっちり健康長寿

笑うことを止めた瞬時から 老いが始まる 
ぼち墓地 出んなー

「一笑一若」と併せて、「一怒一老いちどいちろう」も言われ、ストレスや怒りは免疫量を下げ、老いを早めることが明らかにされております。

高齢者の体重減少は 脳重量減少症
これ ノーベル賞 なの?

先日の健康診断で体重を測定しましたら、看護師さんから「少し、痩せられたようですね」とやさしい言葉を頂きました。
「有難うございます、いろいろ頑張っております」と答えたところ、「2kgぐらいなら、脳重量変化ですかね」と笑いながら返ってきた。褒められたのでしょうか?
病名は、脳減る症ノーベル賞)ですかね。
病気ではありませんが、皆さんもしっかり認知してください。人の脳重量は最大でも1.5kgとか。

笑いは がん細胞を殺す ナチュラル・キラー細胞(NK細胞)を活性化する

ストレス解消や、がんの予防・治療に効果があるとされている笑いを、医療や福祉の現場に生かそうと、お笑い(漫才・漫談・落語)の鑑賞前と後での改善効果が報告されています。

大阪府の「笑いと健康推進事業」報告では、①「がん細胞を殺す ナチュラル・キラー細胞(NK細胞)の活性化と、免疫力に関わるリンパ球の正常化がはかられた」
筑波大学からは、②「糖尿病患者の食後血糖値上昇が低下した」、
日本医科大学からは、③「関節リウマチ患者のストレスホルモンとも呼ばれるコルチゾール値が基準値の範囲内まで下がり、リウマチを悪化させるインターロイキン-6が劇的に下がった(薬では短時間に下がらない)。さらにその後1ヵ月程度、患者の体が楽になったり痛みが軽い状態が続いた」など、医学的にもかなり笑いの効用がみられることが報告されております。

《笑いとNK細胞の働き》

20歳~62歳の男女18名を対象とし、約3時間漫才や漫談などで大いに笑う体験をして頂き、直前と直後に採血し、「NK活性」(NK細胞の働きの度合い)を調査した報告があります。

 ① 直前の値が基準値(正常範囲)より低かった5人の結果は、体験後に全員の値が上昇
 ② 直前が基準値(正常範囲)だった5人の結果は、体験後に全員が範囲内でも特に高い数値を示した
 ③ 直前の値が基準値より高かった8人の結果は、全員が基準値以上をキープした
出典:伊丹仁朗 ほか:笑いと免疫能.心身医学 34(7),565-571,1994.

免疫力の数値が高い人の中で、下がった人は決して高座が面白くないと感じた人ではありません。
免疫力は強ければよいものではありません。
リウマチや膠原病など自己免疫疾患と呼ばれる病気は、免疫システムが体に悪い影響のある物質だけでなく自分自身の体まで攻撃することで引き起こされます。
笑い”にはこうした免疫システム全体のバランスを整える効果があることも明らかとなりました。
つまり、大いに笑えば、がんやウイルスに対する抵抗力が高まり、同時に免疫力バランスの改善にも繋がるのです。

平均レベル以下の数値だった人は、笑いの体験によって軒並み「NK活性」が上昇し、その変化はがん治療に使われる免疫療法薬の投与による上昇速度よりはるかに速かったそうです。

笑って いいとも 
そうです 笑っていれば もできます

調査報告には、高座に上がった芸人の名が記されておりません。
余計なことですが、最近はストレスを感じる芸のう人芸人ではありません)も多く見受けられます。
怒ってはいけません。上達を期待して、笑って許して、愛想笑いです。

略歴
厚生省国立衛生試験所 生薬部
元 広島大学 薬学部 准教授・薬用植物園園長
元 安田女子大学 薬学部 教授・薬用植物園園長
元 広島国際大学 薬学部 教授・薬用植物園園長
元 広島国際大学 医療栄養学部 教授
内閣府地域活性化伝道師

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