長寿国日本の和食に ワーショック
「和食」の定義をご存じですか。衛生状態の不明確な、輸入ものの魚類、肉類、野菜類、旬でない野菜類ではワーショックです。和食の特徴は、①多彩で新鮮な食材とその持ち味の尊重。②一汁三菜に代表される、栄養バランスに優れた健康的な食生活。③自然の美しさや季節の移ろいの表現。④正月などの年中行事との密接な関わり、の4つがあげられております。和食と思われている、てんぷら、寿司は元をただせば大陸由来の料理でありますが、日本の気候風土の元、日本人の体質に合わせて独自に発展してきた伝統的な食文化であります。「中医学」から日本独自に発展してきた日本の伝統医学「漢方」も同様であります。
最近、健康法がマスコミに氾濫しております。健康な人と病人の間に定義される半健康人が多く、健康法に興味を持つ人が多いからでしょう。それらは、半分信じ、半分疑って行わないと大変なことになります。内容は正しいとしても、体質がみんな違うからです。同じサプリメント、食事で同じような効果が得られるわけでなく、化粧すればみなさん化けられるというわけにはいきません。その健康法に自分の体質があっていれば良いのですが、合わないこともあるので、個人で気を付けなければなりません。
地産地消から 消してはならぬ生かしてこそ 地産地生
このところ地方納税が盛んで、地産地消という言葉をよく耳にします。世界一の健康長寿国になった日本においても、各都道府県や都会や田舎でも地域差がみられます。主に、食生活や風土など生活習慣が関与していると思われます。比較的不便だと思われる山間地域や島しょ部において長寿者が多いのは、その土地に定着した食生活や風土、伝統、文化つまり郷土料理や生活習慣が関与していると思われます。似た言葉に石塚左玄が執拗に提唱した「
2010年から2019年までの三年に一度の資料によると男性は愛知・山梨・大分県で女性は静岡・山梨・愛知・三重県です。数年、健康長寿延長に熱心に取り組んだ県は、かなり伸びております。私の住んでいる広島県の女性の健康寿命はここ10数年なんと最下位かブービー賞です。広島県の謎の一つでありますが、原因と解決策が見つかりません。
神田 博史先生
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略歴
厚生省国立衛生試験所 生薬部
元 広島大学 薬学部 准教授・薬用植物園園長
元 安田女子大学 薬学部 教授・薬用植物園園長
元 広島国際大学 薬学部 教授・薬用植物園園長
元 広島国際大学 医療栄養学部 教授
内閣府地域活性化伝道師