漢方医学の中で、大事な観念に気血があります。特に気という概念は西洋医学にはないものです。広辞苑で気を調べると1)天地間を満たし、宇宙を構成する基本と考えられるもの。また、その動き。2)生命の原動力となる勢い。活力の源。3)心の動き・状態・働きを包括的に表す語。とあります。振り返って漢方医学で考える気は肺から取り込んだエネルギーと考えられる。気に対する血は、身体の物質的な(各臓器・体液・血液)総称で、血液だけではない。その血を動かす役目が気である。
すなわち、物質的なもの(血)に対する治療では完全とは言えない。それを動かす気に対する配慮も必要なことは自明の理である。漢方薬には脾気(胃腸)を補う補中益気湯、身体の気の巡りを改善する理気剤の四逆散などがあります。普段の日本人の言葉にも、気をつけてお帰りください。お元気で、病気にならないように注意しましょう。などなど気に関することが多いようです。
漢方薬の中での気の概念について
寺町漢方薬局 (広島県広島市)
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更新日: 2024/11/19 |
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