病気と漢方

鼻づまり・蓄膿症で下記の症状に該当するような方は、それぞれの処方を参考にしてください。

蓄膿症の初期段階 （かっこんとうかせんきゅうしんい） 葛根湯により、鼻をはじめとする体表の血液循環を促進させ、それに｢｣や｢辛夷｣の強烈な芳香成分により肥厚しているうっ血部位の血管を収縮させ、さらに抗アレルギー作用も伴い、早期に効果が現れます。

蓄膿症の初期段階+便秘 （かっこんとうかしんいせんきゅうだいおうとう） 便秘をしていなくても大黄を加えた処方の方が蓄膿症によく効きます。

蓄膿症の中期に入って膿汁が多くなってきた 葛根湯加桔梗石膏（かっこんとうかききょうせっこう） 膿汁は頻繁に鼻をかんで出すようにしてください。

膿汁を治す 荊芥連翹湯（けいがいれんぎょうとう） 膿汁を治すには、細菌の感染巣を完全に取り除かなければなりません。そのための抗菌力と免疫力を増強する

鼻の中に大きくできた腫瘤のために鼻づまりしている 辛夷清肺湯（しんいせいはいとう：辛夷、、山梔子、麦門冬、百合、石膏、知母、枇杷葉、升麻）

■辛夷清肺湯構成生薬
シンイ	オウゴン	サンシシ
バクモンドウ	ビャクゴウ	セッコウ
チモ	ビワヨウ	ショウマ