5年前、卵巣の手術をしてから、日に2・3度、発作性の激しい頭痛が起こるようになりました。軽い痛みのときは鎮痛剤でも効果がありますが、痛みが激しいときには、全く効果がありません。
日を追うごとに、だんだん痛みが起こる頻度が増したので来局しました。
本人の体格は、長身・痩せ型で、顔色は普通。血圧はやや高く、降圧剤を一時服用したことがあるとか。
舌は暗赤色で、白い舌苔があり、便通は1日1回、生理は正常で、生理1日目は腹痛があります。
自覚症状としては、最初に肩から首筋にかけて強いコリを感じ、それが右頭頂部までつながってきて、最終的にはこめかみの部分に動悸を伴った激しい痛みが起こるといいます。(胃がムカムカして吐くことも)。
1度痛みだすと、体を動かすことも出来ず、10~15分くらいじっとしていると、自然に痛みが治まってきます。
そこで、血管性の激しい頭痛に使われる五苓散(ごれいさん)を散薬で服用。
2週間たっても、頭痛の状態はあまり変化が見られないので、今度は上衝鎮痛の川弓茶調散(せんきゅうちゃちょうさん)を煎薬で服用しました。
この薬は10日くらいで、効果が出始め、飲み続けていると3ヶ月後には、ほとんど頭痛を忘れるまでになった。
楽しい漢方薬と山歩き

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