2年前の春に旅行で疲れて帰ってから、腹部全体に少し盛り上がった湿疹(10円銅貨程度の大きさ)が少しずつ出来てきたので、すぐに近所の皮膚科に受診。ステロイド軟膏をもらい、すぐ湿疹は消えたかに思えたが、塗るのは止めると2,3日で湿疹は再発し、じょじょに、腹部ばかりでなく背中にもでるようになった。病院を変えるも、同じ経過になるので悩んでらい局する。

本人の体格は小柄、肥満体で、顔は日に焼けて色黒。血圧は正常で、便通は1日1回でやや硬め。舌質は暗赤色で、苔は黄色い。
患部は顔、腕をのぞいた胸・背中・腹・両下肢にまで、乾いた赤黒い湿疹がある状態です。特に腹部には掻いた痕跡が多数あって、かさぶた状になっています。
漢方てきにみると、瘀血がからんでいるようなので、まずは温清飲加荊芥・連翹(うんせいんかけいがいれんぎょう)を煎じ薬で内服」として、外用にはかゆみの強いところだけステロイド軟膏をつかってもらい、ほかはタイツ軟膏をぬってもらう。
2ヶ月ほどで新しい皮疹はでなくなったので、、次に厚くなった角質と色素の沈着をとるため。桃紅四物湯加ヨクイニン(とうこうしもつとうかよくいにん)をやはり煎じ薬で服用。半年後には、ほぼ皮膚はきれいになりました。

楽しい漢方薬と山歩き

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