学校を卒業してから、全身に皮疹がでてきて、皮膚科でアトピーと
言われて、治療をするが、そのうち市販のステロイド軟膏と保湿薬
で対応してきたが。春になり、暖かい季節には不思議と皮疹は寛快
して、ここ数年は秋になると、毛孔性の丘疹と落屑がひどくなり、
悪化を繰り返してきた。
皮脂の分泌機能の低下が考えられる、血虚証と考えられ、一般てきな
内服に当帰飲子(とうきんし)エキスを服用し、
外用に紫雲膏(しうんこう)を塗布した。
3週間服用しても、本人いわく、皮膚状態に変化がみられないので、
変えてほしいとのことで、
皮炎湯加バクモントウ、ギョクチク、マオウの煎じ薬に
変更する。
すると、わずか2週間で、皮膚の乾燥・落屑・紅班がなくなり、背中
に残るていどになって、さらに服用すること4週間で、痕跡を残す程
度にまで改善した。

現在では、市販の保湿剤(紫蘇クリーム)だけで十分、皮
膚の状態はコントロールされている。
Comments