5年前より、時々排尿時や性行時に、下腹部・会陰部に不快感があったが
治療もせずにいたところ、半年前から頻尿・排尿後不快感に排尿時にも
痛みを感じるようになって、泌尿器科に受診される。
慢性前立腺炎の診断にて、セルニルトン他の薬をもらうが、
なかなか症状改善の効果がでずに、次々薬をかえたが、や
はり効果がなく、知人に紹介をうけてきた。

現在、いつもではないが、急激な頻尿(1時間に5・6回)になり、下腹部
の不快感・痛みもでる。舌苔は黄色く・内熱があり、舌に歯痕もあって
湿の状態が疑われた。そこで、
清熱・利湿作用のある竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)に
清熱・解毒作用の黄連解毒湯(おうれんげどくとう)
を併用し、仕事もあるのでエキス剤にて、のんでもらう。
2週間の服用で、劇的に痛み・不快感に効果をあげた。ところが、次の
2週間で、排尿後の痛みがぶり返してきた。舌苔の状態も変化がなかった。
前方の漢方薬に、利水・清熱薬の猪苓湯(ちょれいとう)を追加
して、調剤する。
2週間後には、ほぼ尿の回数・自覚症状もなくなると、ともに舌苔の状態
も歯痕・黄苔がなくなってきた。
Comments