5年前の健康診断で、肝臓の数値が悪く、受診し慢性肝炎の診断をうけて
治療を受け、初めは内服薬のみで、後に週1回の注射も併用してきたが、
肝機能検査は徐々に、悪くなる一方。疲れ・倦怠感を仕事の後はもちろん
勤務中にも強く感じるようになり、会社を休むようになりました。


本人の体格は中背・やや肥満きみ。顔色は肝臓病特有のつやのない渋
紙色。言語に力なく、覇気はまるで感じられなく、食欲もまるでない状態。
便通は3,4日に1回、兎の糞のような硬い便がでる。また尿回数に異常は
ないが、色は山ブキ色で、濁っています。
肝機能検査はGOT120、GPT130、ZTT25、と高く、このままでは肝
硬変に移行すると、会社の顧問医にいわれた。

漢方薬の服用経験がないことと、仕事の影響も考えて、エキス剤にしまし
た。尿の色と疲労感から、強力な補血剤が必要と考えて、まずは牛黄(ご
おう)と補中益気湯(ほちゅうえっきとう)のエキス剤を、1ヶ月間飲んで
もらいました。倦怠感・疲労感が激減したので、次は補肝・利胆薬の因陳
五苓散(いんちんごれいさん)に前記の補中益気湯を兼用することにし
て、飲むこと1ヶ月、ZTTは22まで下がり、続けること1年で、GPT・GO
T・ZTTも全部正常値になり、体調のよくなり、ゴルフもできるような
りました。

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何事もあきらめず、考えて治療すると道が開けます。
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