
酒査様皮膚炎はステロイド剤を連用することで、皮膚表面の免疫力
が低下して、皮下組織の毛細血管の拡張を招き、本来の皮膚炎の紅
班がさらにひどくなった状態である。長期に使うときには要注意です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
以下の例は典型的なものである。
38歳の主婦。
5年前の産後をきっかけに、顔面の湿疹が始まった。その時は
そのつど、皮膚科でステロイドの外用薬をもらい、治っていた
しかし、3ヶ月前の春に、急激に額・頬に紅班を起こし、乾燥・落屑
を繰り返すようになった。その後皮膚科でもらい、行かれない時は市
販のステロイドを買い、使用してきたが。
1ヶ月前に、一切ステロイドを止めてみた、しばらくは何も
起こらずにいたが、来局1週間前から、猛烈な熱感とともに
額・頬・眼瞼が真っ赤に腫れあがった。激しい痒みで、夜も
眠れなり。憔悴してしまった。

このような時に使う。熱毒上擾証に使う皮炎湯を煎薬で服用してもらっ
た2週間後、やや改善程度ではっきりしないので、次は 熱を下降さ
せる黄連解毒湯を併用。すると次の2週間で半減してきた、続けるこ
と半年で、ほぼ正常は皮膚にもどった。


Comments