
3年前、両下肢から始まり、すぐ腹部・臀部にまで広がった。
ステロイド剤を中心にした治療を続けていたが、一時よくなったかと思うと、
すぐ何回の再発するので漢方薬の服用を希望された。

しばらく、ステロイド剤を使用していないためか、患部は
境目のはっきりした隆起した、紅い皮膚炎があり、
そのうえに銀白状の鱗屑がたくさんついている。
痒みはほとんどない。

乾燥と紅班(熱)、に対して保湿と抗炎症作用のある温清飲(うんせいいん)に、
表皮の代謝異常により毛細血管が表皮にまで、でて血液の鬱滞状態である
お血(おけつ)が起きているので、駆お血薬の、通導散(つうどうさん)を併用し、
外用はステロイド剤の忌避傾向があるので、タイツ軟膏を患部に厚く塗布して、
ネット包帯などで保護することとした。
一進一退ながら、半年ほどで、痕跡程度までに改善した。

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漢方薬の服用・塗布はむろんのこと、脂っこい食事や、禁煙にもとりくんでくれた事も
改善につながったようです。
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