
5年前に下肢のふくろはぎを、虫に刺されて、この部分を掻き壊してしまった。以後皮膚科にて、アトピーといわれたり、痒疹といわれたりした。
治療はステロイドの塗薬、痒み止めとして抗ヒスタミン剤、また抗生剤の軟膏もつけたこともある。塗っても塗っても効果が感じられなくなり、最近では皮膚科にいくのも、面倒になって、市販の塗薬をつけるが、なかなか治りきらない。
今、現在の患部は両脚首から、大腿部までで、マッチ頭大位から小豆くらいの丘疹ができて、掻いて痂皮になっているところや、また掻いて傷になり、黒く色素の沈着を起しているところもある。特に夜半には猛烈な痒みで眠れないこともある。
患部の発赤と痒みから、風熱型の蕁麻疹系の痒疹ととらえて。
十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)と越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう)
を併用して服用し、外用はいままでの抗ヒスタミン薬を使ってもらう
ことにした。
2週間後、夜間の痒みがつらく、掻いてしまうとのことなので、
十味敗毒湯と越婢加朮湯と苦荊散(くけいさん)
に変更したところ、痒み・痒疹の結節も小さくなった。続える事3ヶ月
ほどで、瘢痕を残すのみなった。
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下肢の虫さされからくる、掻き壊しが、発端ですので、これから暖かくなり、野原で虫に刺されることがあるかと思いますが、くれぐれも掻かないように注意してください。
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