
今年は特に、花粉(杉)による、悪化例がめだちました。そんな中で、脾気虚型(食物アレルギー型)に使う補中益気湯(ほちゅうえっきとう)が、効果が上がる例が多くありました。これは、消化吸収機能を強化することで、食べ物からのアレルゲンの吸収を防ぐ働きを強化すことで、アトピー状態を改善していくものです。
また、花粉・黄砂・PM2.5などの外因(外からの原因)によって悪化することが目立つことより、肺気虚型(成人抗原過敏型)のアトピーに使う黄耆建中湯(おうぎけんちゅうとう)や桂枝加黄耆湯・玉屛風散(ギョクヘイフウサン)なども、効果が上がることが多くなりました。
ここ1年で、アトピー性皮膚炎に効果が出てくる漢方薬の種類が変わってきたようです。以前よく取り上げた消風散(しょうふうさん)・皮炎湯(ひえんとう)・温清飲(うんせいいん)の比率が少なくなりました。
気候・食事を中心とする生活環境が変わってきたのかもしれません。
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