
3年前から、肝臓ガンにて入院し、手術や放射線治療をして、以後抗癌剤にて、治療を続けていたが、半年前から、お腹に水が貯まりはじめた。利尿剤で、お腹の水を取っていたが、ここ1ヶ月は全く効かなく、どんどん腹囲が大きくなった。
始めは、娘さんのみの来局での相談で、肝臓から腹水が取れる漢方薬との要望で

ご指名で
茵陳五苓散(いんちんごれいさん)の煎じ薬を希望されて、服用する。病院で余命1週間と言われる
2週間後、あまり変わらないという。そこで、猪苓湯(ちょれいろう)に変えて製剤す
る。同じように煎じ薬にして、服用してもらう
2週間後、食欲もでて、尿がよくでた。腹囲も5cm小さくなる。
食べると嘔吐することで、一時半夏厚朴湯も飲んだが、ほとんど猪苓湯で、
3ヶ月ほどで、体重も減って、よく一人で外出するようになる。その後3ヶ月を過ぎたころに、来局する。便通が硬かったり、下痢したりで、困っている。また食欲が出過ぎて、尿酸値が上がった。
そこで、漢方薬(猪苓湯)と伴に、腸内細菌をコントロールする酵素製剤を併用して
もらう。
1ヶ月後には便通も整い、食事を病院の栄養師に指導してもらって、尿酸値や血糖の値もよくなり10ヶ月経った現在も続けている。
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体力の落ちたお年よりには、身体にやさしい漢方薬が合う方が多いようです。
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