
33歳の主婦。
1年前の春に、顔が痒く、紅くなってきた。皮膚科を受診したところ、吹き出物
と言われ、抗生物質をもらい、飲んだら、一時はかなり良くなった。しかし、また
ぶりかえしたので、他の皮膚科でみてもらい、そこではステロイド軟膏をだされ。
塗布していたが、あまり変わらず、プロトピックに変えて治療するも変化がない
ばかりか、どんどん、紅班がよりひどくなった。
以前、漢方薬で良くなった人の話を聞いて、来局される。
鼻部分を除いて、額部、頬部、口周囲まで紅く、落屑し、熱を持っている。
典型的な、ステロイドの副作用による、酒査様皮膚炎のようである。
痒みはそれほど強くないないので、
黄連解毒湯に、顔全体の浮腫状を目標に五苓散(ごれいさん)をつかい、
顔には、漢方軟膏とクリームを利用した。
2週間で、顔の浮腫はなくなり、紅班の半減したので、その後は荊芥連翹湯(けい
がいれんぎょうとう)を連用して、3ヶ月ほどで、薬を止めた。

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