
当時、69歳の無職の男性。
以前から、パーキンソン病と高血圧の治療を続けてきた。
1年前から、家族の問いに答えなかったり、独り言が多くなる。一人で外出をして、帰り
路が不明になり、電話をかけてきたりした。
認知症の症状であるといわれ、薬を追加する予定であったが、家族の反対で、
相談にみえられる。
小柄・痩せ形
眼に力がない、言語不明瞭、姿勢が悪い、歩幅がせまい、頭が重い、
などの、パーキンソン病の特徴もある。ルビー小体との関係もあり、パーキンソン、認知症
が相互に関係しているようです。
高血圧も考慮のうえ、釣藤散(ちょうとうさん)内のチョウトウコウを5倍量にして、煎じ薬にて、
服用を始めた。平行して、水中歩行訓練や、定時の散歩、外出を多くして、なるべくテレビは見
ないように心がける。
他の病気のようにはいかなかったが、半年ほど経過した段階では、積極的に会話をするよ
うになり、歩行も歩幅が大きく、血圧も安定している。

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今後、漢方薬での認知症への取り組みが始まるようです。エキス剤では、ここまで
効果は期待できないのでは。
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