漢方薬の黄連(オウレン)は、よく使われる生薬です。
アレルギ―性の病気にも当然使われますが、このたび(ここ1年で)
この黄連が原因と思われる皮膚アレルギーを経験しました。
1)59歳の女性。
もう5年前から、アトピー性皮膚炎で漢方薬を飲んでいるかたです。
毎年、春や秋口に顔の浮腫を伴う紅斑がでます。漢方薬の煎じ薬で、
治まり、仕上げにオウレン含有の軟膏を使ったところ、どうも塗った
場所だけ痒みが強くでます。
別の漢方薬の軟膏に変えたところ、治まりました。
2)52歳の女性
このかたは初めから、オウレンの入った軟膏を塗ると、その場所だけが
痒く、浮腫状に腫れる、他の新薬を含む外用薬では起こらない。
内服の黄連解毒湯でも、皮膚に痒みが増強するという。
3)18歳の男性。
アトピーで漢方薬の内服を主に使って、経過のよいかた。やはり皮膚乾燥
に、オウレン含有のクリームをつかって、紅斑こそ出ないが痒みが起きる。
他の外用薬で痒みが治まる。
漢方薬のオウレンで痒みが・・・
寺町漢方薬局 (広島県広島市)
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更新日: 2022/02/15 |
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