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 今日の一言(10月23日)で紹介しましたように、めまいの最大の原因の一つとして水分代謝の異常・貯留が挙げられています。そして水分代謝異常の原因は人それぞれですが、漢方では水と脾胃・腎臓は深く関わりがあるとされ、これらの臓器の働きを改善することで水分代謝を調節するという手法もお話しました。
 めまいは水のトラブル(これを痰と呼びます)以外にも、火のトラブルによっても引き起こされます。古人は火と一字で「火の持つ性質」=温熱・上昇を表現していました。そしてこの火のもつ性質がトラブルとなり、肝が失調することでもめまいが生じます。
 人の五臓の一つに感情の調節や高度の精神活動を司る「肝」があります。肝は現代医学の肝臓とは大きく異なる、概念的な臓器です。目には見えませんが、人間の人間らしい部分を統率する部分(本能的な部分ではなくて)。最近よく耳にする自律神経もこの肝に密接しています。 
 肝に過度のストレスや怒り、緊張が続くと、良好な気の流れが妨げられてしまい肝気が鬱積しやすくなります。この状態では、めまいははっきりとした自覚症状として現れません。しかしこの気の鬱結が進行しすぎると気は火に化けます。気の概念の一つに「身体の発熱は気によるもの」という考えがありますから、気と火の性質はよく似ていると言えます。そしてこの火(肝火)が頭部に立ち昇ることで、めまいやのぼせ、血圧上昇などが引き起こされます。
 水のトラブルによるめまいは、体内の水分そのもののの停滞や代謝異常によって引き起こされます。一方で火のトラブルによるめまいは、体内の肝の気が火の性質を帯びる(火に変化する)ことで引き起こされます。


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