暑夏の候。
漢方では、暑苦しさには 苦味が吉 とされています。

漢方では、暑苦しさには 苦味が吉 とされています。

苦味には、身体にとって 毒 になるものを追い出したり、
清めたりする働きがあります。
篭ってしまった暑さも、身体を傷つける毒の一つ。
実際、苦味の利いた黄柏や黄連には炎症を鎮める働きがあり、
甘苦さを帯びた牛黄(牛の胆石)は夏の熱中症に重宝されます。
暑さにさらされることが多い夏の生活では、
こうした 苦味をうまく利用すること がポイントの一つになります。

清めたりする働きがあります。
篭ってしまった暑さも、身体を傷つける毒の一つ。
実際、苦味の利いた黄柏や黄連には炎症を鎮める働きがあり、
甘苦さを帯びた牛黄(牛の胆石)は夏の熱中症に重宝されます。
暑さにさらされることが多い夏の生活では、
こうした 苦味をうまく利用すること がポイントの一つになります。

夏の火照り・口渇に用いる方剤に、白虎湯 があります。
苦味を伴う知母が用いられ、この生薬自体は苦味が後を引きます。
ただ之に石膏、粳米、甘草が加わり、
全体としては甘味の中に苦味を伴う処方に仕上がっています。
(実際はかなり甘味が勝っています。)
暑苦しさを消す苦味に対して、甘味には元気をつける働きがあるため、
苦味で暑さを清めつつ、甘味で元気をつけるという組み合わせになっています。
また、苦味の生薬でよく知られたものに 大黄 があります。
市販の便秘薬にも用いられ、緩下剤の働きをもちます。
大黄は一方では便通を促し、一方で熱を清める。
すなわち、排便によってこもった熱や毒を追い出すという働きがあります。
夏によらずいつも暑がりだったり、のぼせやすかったりする。
そんな人には、この大黄を用いた方剤が大変良く合います。
苦味を伴う知母が用いられ、この生薬自体は苦味が後を引きます。
ただ之に石膏、粳米、甘草が加わり、
全体としては甘味の中に苦味を伴う処方に仕上がっています。
(実際はかなり甘味が勝っています。)
暑苦しさを消す苦味に対して、甘味には元気をつける働きがあるため、
苦味で暑さを清めつつ、甘味で元気をつけるという組み合わせになっています。
また、苦味の生薬でよく知られたものに 大黄 があります。
市販の便秘薬にも用いられ、緩下剤の働きをもちます。
大黄は一方では便通を促し、一方で熱を清める。
すなわち、排便によってこもった熱や毒を追い出すという働きがあります。
夏によらずいつも暑がりだったり、のぼせやすかったりする。
そんな人には、この大黄を用いた方剤が大変良く合います。