10年前の健康診断でタンパクが尿中に出ていると言われましたが、そのままにして治療を受けていませんでした。それ以降も年1回の健康診断の検査で、常にタンパク尿の異常があった。
今回の検査でもタンパク3+と尿潜血反応1+と報告をうけるも、特に薬はなく不安になり来局。
本人の体格は長身で細身。現在の症状としては、以前から疲れやすい程度で、排尿には特別な異常はありません。舌は白い苔があり大小便ともに正常、血圧が年齢にしてはやや高い。食欲・睡眠ともに異常なし。以前の検査で高脂血症気味といわれたことがある。
そこで、風邪をひき易いので、免疫抵抗力増強と慢性炎症に使う小柴胡湯腎加減(しょうさいことうじんかげん)をエキス剤で服用することに。
ところが、服用後1週間して顔がむくむようになったので、その処方に五苓散(ごれいさん)を加えることにしました。
それから3ヶ月服用後に検査をうけると潜血反応は変わりませんでしたが、タンパクは1+になっていました。
その後、風邪をひいても新薬の風邪薬は避け、漢方薬の葛根湯(かっこんとう)や柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)を煎じて服用し、風邪をこじらせないよう心がけました。
それがよかったのか、半年後には尿タンパク・潜血反応ともに正常になり、体調もよくなり、それ以後は検査だけおこなって様子をみること1年、尿検査は正常です。
楽しい漢方薬と山歩き

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