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来局時の状態は腕と顔面の一部に500円玉程の蕁麻疹が数ヵ所できていた。蕁麻疹は休日は比較的に落ち着いているが、仕事中は必ずでるようである。それに伴って毛孔部が鮫肌状になり、先端部が紅潮したアトピー様の皮疹が首、肘、膝にできて非常に痒く、夜中に掻いてしまい搔破痕(引っ掻き傷の痕やかさぶた)が多数ある。蕁麻疹の状態が日によって違うことや、営業の仕事でストレスが皮膚に影響を及ぼしていることが考えられる。

そこで、理気解鬱の「四逆散(しぎゃくさん)」に、膨張した毛孔の皮膚炎に使う「越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう)」を煎じ薬で服用。蕁麻疹は数日で徐々に数も減って数週間ほどで目立たなくなった。そこでアトピー様の皮疹を直すことを目標に「消風散(しょうふうさん)」を飲み薬とし、「太乙軟膏(たいつなんこう)」を外用とし治療。すると徐々に毛孔部の膨張は小さくなり、紅みも減って、数カ月程で皮膚炎の状態は目立たなく、きれいになっていった。
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蕁麻疹とアトピーの混合型も時に見受けます。
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