小学生、低学年のころ、膝や肘に軽い皮膚炎をおこし、皮膚科に受診、アトピーと診断
され、2回治療を受けたことがあります。。その後症状は治まり、良くなっていたが、2年
前に仕事にちいたころから、首・頭・顔面の髪の生え際に皮膚炎を起こすようになりまし
た。忙しいため、病院に行けず、自分で馬油や市販の軟膏・クリームなどで、治療してい
ましたが、2ヶ月前から急に両肘や、腹部にも症状」が出始めました。
本人の体格は小柄でやせ型で、やや色黒。便秘きみで、生理は順調だが、生理痛が激
しく、毎回鎮痛剤を飲んでいる。

現在の症状は、顔・額に紅潮した炎症・紅班があり、乾燥して落屑が激しく、掻いた痕
が多数目立つ。典型てきなアトピー状態。一部は炎症と落屑を繰り返したため皮膚の
肥厚がある。

まずは、皮膚乾燥に対して分泌機能改善目的で、当帰飲子(とうきんし)に、生理痛に対
る桂枝茯苓丸加ヨクイニンを組み合わせて、飲んでもらう。
1ヶ月服用したが、生理痛の軽減いがい、皮膚にはあまり変化が見られないので、組
み合わせを以下に変更する。
1)皮炎湯(ひえんとう)の煎じ薬と桂枝茯苓丸加ヨクイニンのエキス剤
2)外用は黄連膏を炎症/紅班部分に夜のみ塗布。
2ヶ月後には、皮膚面には、ほぼ紅班・炎症はなくなったので、その後は桂枝茯苓丸加
ヨクイニンを常用して、皮膚面の乾燥と皮膚肥厚の軽減につとめ、たまに軽い痒みと
紅班がでたときのみ皮炎湯を併用している。

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この例はまだ、完全によくなってはいませんが、食事・生活の改善で、皮膚炎の再発は
見なくなるものと思います。
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