5年前の夏、足の裏に水疱ができ、水虫の薬をつけたが、逆に悪化した
ことがありました。症状が軽いことろもあり、そのままにしていた所、
翌年の春になり、水疱が大きくなり、数も増えてきました。それが足
の指や踵の上まで広がり、猛列な痒みも伴うようになり、皮膚科を受
診。掌蹠膿疱症と診断され、ステロイド軟膏にて治療しました。
1ヶ月ほどできれいになったものの、すぐに再発し、掌にも小さな水
疱がではじめました。すれより数ヶ月ステロイド軟膏を塗り続けまし
たが、治る気配がなく、らい局する。

患部の状態は、足の裏の中央部から足首に向かって小さな水疱が一面に
あり、角質層が厚くなり、ボロボロと剥がれています。また患部の周囲
は紅潮して、掌も小さい水疱があり、痒みが激しく、掻破痕が多数ある。
まず乾燥と熱の混合型の皮膚炎に対応する温清飲(うんせいいん)に
連翹・荊芥を加えたものを煎じ薬で服用。

1ヶ月後には、乾燥状態は良くなったが、水疱の新生は変わりません。次
に、越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう)で少しづつ水疱をとり。手や足の
代謝を改善する温経湯(うんけいとう)の服用で仕上げをして、、半年後
の患部は正常になりました。

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皮膚の状態で、漢方薬の内容を変えることが、改善の近道です。反応の
ない漢方薬をいつまでも続けないよう、注意しながら治療しましょう。
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