3年前に3人目を出産して以来、血圧が高く、耳鳴り・眩暈を起こして入院
しました。退院後も体の調子が思わしくなく、家事もできずに、ほとんど家
で横になって過ごしていました。その後に神経内科で自律神経失調症と診断
されて、治療を続けていたが、飲んでいる薬の副作用が怖くなり来局。
本人の体格は、小柄でやや肥満体。薬のためか顔色が悪く、言葉にも力があ
りません。食欲はあまりないとのこと。舌は暗紫いろで歯痕があります。便通
は2~3日に1回の兎糞便が、尿は1日に5・6回。生理周期は長く、40日~50日間
隔です。

症状は 1)フラフラした身体の動揺感が常
にある。
2)咽喉がふさがる感じ
3)右胸部の動悸・不安感
4)腰痛
以上の症状が次々にでてくるので、寝込むことが多いようです。
そこで、女性の神経症の代表薬の
加味逍遥散(かみしょうようさん)
咽喉部不快感に使う
半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)
合方し、エキス剤で服用。
また、定期てきに、体を動かし、無理に睡眠薬で眠るようなことは
やめさせた。
3週間後には、自覚症状は半減し、睡眠薬は不要のなり、さらに積極的に外出
運動を心懸けたところ、3ヶ月後には、実家に預けていた子供を引き取り、家事
こなせるようになりました。
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漢方薬の服用だけでなく、運動や気の発散を同時に取り入れることで、
早く効果を上げることができます。
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