8ヶ月前に風邪をひき、のどを痛めて治療をした頃から、手や平や、足の裏に
小さな水疱ができたので、皮膚科にいくと、掌蹠膿疱症と診断され、ステロイド
軟膏や、尿素軟膏をつけましたが、改善がみられません。

本人の体格は大柄・肥満体。大小便・食欲・血圧は正常で、生理は2年前に
閉経しています。
症状は、手足の軟らかい部分にマッチ頭くらいの水疱がたくさん出来ている。
一部は乾燥して、角質層が厚くなり、水疱の周囲が赤くなっています。かゆ
みが強く、手足はかなりほてった状態です。

現在の治療は皮膚科での、ステロイド軟膏だけなので、
内服薬は温清飲(うんせいいいん)に越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう)
外用薬は20%のモクタール軟膏と、亜鉛華サリチル酸軟膏を塗布した。
2週間で、皮膚表面の火照り、痒み、紅班は服用当初より、かなり改善
されましたが、水疱の発生は、あまり変化がありません。
そこで、それらの改善に越婢加朮湯だけにしてみました。
3週間後、水疱はかなり改善してきました。しあげに温経湯(うんけいとう)
で、掌蹠部の保湿と血流改善をはかり、さらに3週間ほどで、患部は改善し
ました。

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皮膚状態によっては、その都度薬を変えることが必要です。
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