
10年前に発症する。5年前より大学病院の皮膚科にて治療するが、
内服薬のみで外用はない。
近所の内科で、高血圧の治療がてら、塗り薬をもらう。
サリチル酸ワセリンとデルモベートの混合と、ヒルドイド
軟膏を。
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現在の患部の状態は、両掌と蹠部の乾燥・水疱して火照る。また別に
両下肢に紅班を主症状とする貨幣状湿疹が出来ている。

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この状態に温清飲(うんせいいん)の煎じ薬に、外用は保湿・抗炎症
のタイツ軟膏を塗布してもらった。
4週間後、掌と蹠部の水疱が治まり、その後の皮膚乾燥も落ち着
いて、ほぼ9割がた改善してきた。しかし下肢の貨幣状湿疹は全
く変化なく、タイツ軟膏の塗布で、かえって軽い痛みがあるので、
止めてしまっている。
今度は下肢の湿疹には中黄膏の外用に切り替え、内服は消風散去
トウキ・ゴマ加黄連解毒湯に変更する。
中黄膏が効いたのか、徐々に下肢の浮腫状の紅班が消えて、
3ヶ月後には、瘢痕を残すのみになった

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掌蹠膿疱症は、皮膚病の漢方薬での治療で、良く効果が上がることが多
いです。
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