
今回、まわり道の治療になった例です。
顔面の皮疹・乾燥・落屑を主とした訴えの典型的なアトピー。
痂皮があり、浸出液も顔の皮疹からでている。そこで、高温多湿な季節の発汗が、悪くするきっかけとなる夏のアトピー性皮膚炎に使う、消風散に黄連解毒湯を加えて、使ってもらったところ、逆に痒みが強くなり、寝ている間に、掻いて、前より悪化してしまった。

そこで、逆に乾燥型のアトピーにつかう温清飲(うんせいいん)を主にした処方の荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)に、漢方薬を主成分としたクリームを作り、毎日入浴後にぬってもらった。また、就寝時間を早めにするように、心がけさせた。

すると、徐々にではあるが、1ヶ月ごとに改善され、冬になる前までには痕跡を残すだけになり、現在では皮疹の跡の黒いのが気になるので、ビタミンCの内服を飲んでいるだけになった。

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漢方薬を変えたことと、あいまってきちんとした生活周期をする事で、より薬の効果が出たのでしょう。
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