
4年前に、両手掌・両足蹠の水疱・膿疱を主とする皮膚炎の掌蹠膿疱症を、始めはタイツ軟膏とビオチン散、漢方薬は、初めは温清飲(うんせいいん)、後に温経湯(うんけいと
う)で、治したことのあるかたが、1ヶ月前から再発したと、来局された。
現状の皮膚状態を、お聞きして、観察すると、
両手の掌に、小さい水疱が多くできているが、足の蹠には今回まだ出てきていないようである。痒みがあり、無意識に掻いた掻破痕もあり、皮膚面が乾燥により落屑している箇所も多く、見られる。
まだ掌蹠膿疱症としては初期段階の、風湿熱証なので、越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう)に温経湯(うんけいとう)を合わせて、まずはエキス剤にて、飲んでもらう。すると
2週間の服用で、あらかた水疱はなくなり、4週間で、掻破痕を落屑による痂皮もほとんど、消失してしまった。
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エキス剤の漢方薬でも、軽い初期の状態だと、劇的に効くこともあります。
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