
10年来の、全身の痒疹で悩んでいる。
顔・首・手・足以外、ほぼ全身に瘤状の結節ができた、蕁麻疹がでている。
今まで、キンダベート・リンデロンVG・ダイアコート・スタデルム混合軟膏などあらゆるステロイド系の外用剤が試されてきている。さすがに、ステロイド剤では治らないと感じて、漢方薬での治療を求めて来局される。
初めは、アレルギー体質改善薬としての十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)に、皮膚の結節を目標に越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう)外用には、太乙神仙軟膏を使い、時間のかかることを納得してもらい、治療を始めてみた。
途中、ヨクイニンを混合したりしながら、10ヶ月間服用、徐々に結節部が小さくなってきた。
その後、一時結節部の先端が紅くなり、痒みがでてきた。そこで、漢方薬を皮炎湯と越婢加朮湯、外用はトウキ・シコンの入ったバニシングリームに変えて、続けること、半年で、結節はほとんどなくなり、現在では結節部の跡が、黒い瘢痕になり、残るだけになった。
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