65歳の主婦。やや肥満体で血圧の薬を服用中。舌は僅かに黄色く、炎症があるように感じる。患部は僅かに毛孔部が紅く、少し水疱があるようであるが、患部全体ではわずかな落屑もあり、乾燥感が強い。
始めは、乾燥が主と思い、保湿の漢方薬である当帰飲子(とうきいんし)の煎じ薬を飲んで、タイツ軟膏を毎日、塗っていただいた。
3週間後、再来局時には、前回の足首の皮疹部分は落屑して、かなり良くなってきているが、膝したに500円硬貨程度の大きさの皮疹が新たに出てきている。同じように乾燥・落屑・紅班がでて、毛孔部がやはり膨れて、サメ肌状になっていた。
そこで、再度考えて、5年前に効果のあった温経湯(うんけいとう)に越婢加朮湯を合わせて漢方薬を作って、飲んでいただく。すると、10日間の服用で、すぐ治まってしまった。以前効果のでた漢方薬が、こんどは患部の違う場所にできた皮膚病にも効果がでました。
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肌に合うというか、一度効いている薬は場所が変われど効くとは・・

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