
60歳の主婦。
1年前から、右膝関節が、立ち上がるや階段を下りる時に痛むようになる。しばらくして
から整形外科受診するも、痛め止めのロキソニンと湿布薬をもらい、週2回リハビリに
行くことになった。数ヶ月通うが、痛みが治まらないため、近所も鍼灸院に通いだした。
そこから漢方薬を薦められ来局する。
体型は、小柄・肥満症で、下肢のむくみが常にあり、膝関節部の裏側がぶよぶよし
ている。また全身がビヤ樽型で、いかにも水っぽい感じが濃厚である。変形性膝関
節症の診断があるものの、関節腔内ではなく周りの筋が関係している、先人の教え
とおりに、筋に効く疎経活血湯(そけいかっけつとう)の
加減を服用していただいた。
すると、2週間で足が軽くなった。4週間後には、体重が3kg減ったうえ、痛みは半
減した。その後防風通聖散や防已黄耆湯
も併用しながら、体重を20kg落としたところ、半年後には足関節の痛みを感じなくなっ
た。
やっぱり、肥満がキーポイントです。
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