『金匱要略』の酸棗仁湯は虚証の方に用い、『万病回春』の酸棗仁湯は少し実証の方に用いるとよいでしょう。医薬品として認可されているのは『金匱要略』の酸棗仁湯です。
中国では、煎じて内服するものばかりでなく、鼻の粘膜を刺激して生薬成分を吸収させるようにしたものも発明されています。まさに日本でも流行しているアロマセラピー(芳香療法)と同じです。心身ともにリラックスさせ、疲労を回復させて健康を増進させようという療法です。
中国では、薬草を「お香」として焚き、煙を吸って精神をリラックスさせる方法もありますし、香りの良い薬草の微粉末を枕の袋に入れて呼吸するごとに鼻から薬草の成分を吸収させ、睡眠中に病気を予防したり、治そうとした方法もあるのです。
漢方医学書『肘後備急方(ちゅうごびきゅうほう)』の三十二巻の中に不眠症の治療法として枕が考案されています。
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