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現代人に雑穀は必要か?今こそ食生活を見直す時です。

粟・稗・黍・・・見直される食生活~雑穀~
玄米とともに近年注目されつつある『雑穀』。
雑穀の多くは米よりも粒が小さい分、胚芽が多く、ビタミンやミネラルなどが多いほか、抗酸化成分を豊富に含んでいるため、美容やダイエットに敏感な女性を中心に人気が広がっています。
雑穀ってなに?
最近巷でよく耳にする『雑穀』。
雑穀とは、主に、米・麦以外の主要な穀物「そば・粟・黍・豆など」を総称する言葉です。
様々な定義が混在し、雑穀と呼ぶ範囲が決まっていません。 また、時代や土地によっても変化しているようです。

雑穀の歴史
雑穀というと鳥や家畜のエサというイメージもありますが、古代では、人間の命を養う主食とされ、食されてきました。
雑穀の歴史は古く、縄文遺跡からは穀物などをすりつぶす石臼や植物の花粉が発見されており、ひえ・あわ・きびなどを食べていたのではないかといわれています。
ちなみに、日本最古の歴史書『古事記』では、稲・粟・小豆・麦・大豆が、『日本書紀』では、粟・稗・稲・麦・大小豆が「五穀」として記されています。 こんなにも昔から、雑穀は存在していたのですね。
なぜ、今、雑穀なのか?
食料不足だった戦時中、日本人はお米に雑穀類を混ぜて食べていました。 結果的には雑穀により、白米が満足に食べられなかった貧しい時代の人々に、ビタミン・ミネラルなどの栄養分を補っていたのです。
戦後、欧米から次々と新しい食文化が伝わり、それまでの日本の食生活は急激に変化しました。朝食はパンとコーヒー、昼食はインスタントラーメン、夕食は・・・という食生活が日本ではごく当たり前になりました。手軽に食べられる加工食品やインスタント食品が食卓に並び、見た目には豊かになりました。しかし実際は、高タンパク質・高脂肪な上、カルシウムなどのミネラル・ビタミン類が不足しているのです。
このような食生活を生まれた時からおくっている子どもたちは本当に健康なのでしょうか?
戦時中にはなかったアトピーや食のアレルギー、大人がなるはずの生活習慣病など、多くの子どもたちがむしばまれています。
豊かになったはずの食生活が、実はさまざまな問題を引き起こしているのです。
このような問題を食生活から改善できる素材として、雑穀は安全・栄養・食味を兼ね備えた新しい食材として見直されるようになりました。
美容と健康に
太陽の光と大地の栄養をしっかりと吸収し、良質のタンパク質・食物繊維・ビタミン、ミネラルがバランスよく含まれています。 また、アレルギーの抑制、コレステロールの抑制、便秘解消など様々な健康効果も明らかにされ始めています。
脳を活性化する
最近の子どもはカレーライスやラーメンなど柔らかいものを好んで食べる傾向にあり、咀嚼(そしゃく)力が弱いことから、忍耐力がないともいわれています。雑穀取り入れることで、良質の栄養を摂り、良く噛むことで唾液をたくさん出し、「脳を活性化させる」きっかけになります。
自分のからだと向き合う
自分のカラダと一番長く付き合うのは、自分自身です。 カラダが何を欲しているか、カラダと対話することで自然と食生活に関心を持つようになります。
バリエーション豊富
まずは白米に混ぜて炊いてみてください。 不思議とごはんだけでなく、おかずやお菓子のトッピングにと、いろいろなメニューに使いたくなります。
単一の雑穀を使ったり、ブレンドしたものを使ったり、バリエーション豊富にお使いいただけます。雑穀のもつ、食感や香りが食卓に笑顔をもたらします。

最近では、北海道から沖縄の石垣島まで雑穀を栽培する農家が増えています。 白米を作っていた田んぼで黒米や赤米の栽培、休耕田を利用して稗や粟を栽培しているそうです。
また、「おいしく・安心・安全なものを食べさせたい」という思いから、農薬を使わない栽培を心掛けておられます。
雑穀の小さな粒に秘めた大きな力が、日本の食生活の改善と健康に役立つことでしょう。
16種類の雑穀米を使ったレシピ集
「きぐすり.com」ではより美味しく雑穀を食していただくために、雑穀のレシピをご紹介させて頂きます。

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