
リピジュアとは高性能な人工成分です。人の細胞膜を構成している『リン脂質』をモデルにしています。もともとは医療分野で、体内の血管などの部分に利用するため開発されました。体内ではアレルギー反応や拒否反応を起こさない事が一つのキーポイントですが、人の細胞膜に似せて作られたリピジュアは、その点を見事に解決しました。その人の体の適合性から、今では美容分野でも利用が進んでいます。
リピジュアの高性能な点は、生体適合性に加えて、保湿力&バリア効果&耐水性。保湿効果はヒアルロン酸よりも優れています(約2倍)。また肌の表面をバリアのように覆う働き(バリア層形成効果)もあり、角質に存在するセラミドと同様のラメラ構造を形成することが知られています(セラミドと同様の構造を作るのも、生体成分に準じた成分だからですね)。またヒアルロン酸は水で流れ落ちやすいですが、リピジュアは耐水性も備えており、汗などでも落ちにくいです。だからといって生体成分に準じたものだから肌は異物と認識しません。この相反する効果を発揮するのは、生体成分に由来している最大の利点といえます。