
熱中症のときのからだは『窓を全て閉じ、空調も壊れた建物』のようなものです。このような状態では、体に溜まった熱の逃げ場所がありません。
このような閉め切って熱が出ていかない建物に風穴を開けるのが牛黄です。風穴を開けることで熱を外部に排出して、清熱します。
また鎮静作用も、『ぱんぱんに膨らんだ風船に穴を開け、溜まった空気を外に逃がしてやる』と考えると、解釈しやすいですね。
牛黄が一番配合されているのが『精心丸』と呼ばれる金の玉。これでもかというぐらいに牛黄が配合されています。丸薬(直径は数cm)ですがそのまま服用しても、切ったものを服用してもかまいません。気つけ薬のように舌の下で溶かすようにすると、効きが早いです。舐めて苦味を強く感じたら・・・、元気な証拠です。元気がない方や症状がつらい方には苦味を感じないと言われます。私も昨日、会合ででこれを舐めてみましたが・・・牛黄の苦さが口に広がりました。